西新宿の東京言語研究所での諸活動について報告とお知らせです。
まず、秋期講座「教師のためのことばワークショップ」が2010年11月6日(土曜日)と7日(日曜日)の両日開催されました。「教師のための」は昨年度の夏期講座に続く企画で、今回はつぎの講師陣とトピックで行われました。
「ことば・この不思議なもの」:池上 嘉彦(昭和女子大学教授・東京大学名誉教授) 「音声の面白さ」:上野善道(東京大学名誉教授) 「心からみたことば」:大津由紀雄(慶應義塾大学教授) 先生方にとっては都合のつけにくい時期の開催となってしまい、事実、受講者数も昨年度を下回ってしまいましたが、その分、講師と受講者間のやりとりにきちんと時間がとれて、好評でした。また、第一日目の講義のあと、懇親会があり、事務局の大矢さん、杉沢さんの巧みな話芸で、大いに盛り上がりました。この企画はぜひ来年度以降も続けたいと思います。 年が明けてからの話ですが、2月26日(土曜日)の午後、今年度第4回目の公開講座が開かれます。講師は岩田誠先生で、演題は「言葉を操る脳の仕組み」です。ご存知のかたも多いかと思いますが、岩田先生は東京大学や東京女子医科大学で、失語症をはじめ、ことばと脳に関連するご研究を重ねられました。 3月には集中講義があります。26日(土曜日)と27日(日曜日)の2日間で、講師は名古屋大学の大名力(おおなつとむ)さんです。講義題目は 「文法研究とコーパスデータ」です。大名さんは先日開催された日本英語学会の大会でもコーパスに関するシンポジウムを主宰され、学界に重要な貢献をされました。 公開講座、集中講義とも、なかなかない機会ですので、ぜひご参加ください。
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