top of page
執筆者の写真大津由紀雄

春を楽しむ(その2)

我が家は横浜市青葉区にあります。電車であれば、渋谷から田園都市線に乗って二子玉川駅を越えたところで神奈川県に入ります。そこからもう少し行ったところに最寄り駅があります。


駅前は日常の買い物であればそこで十分なほどににぎやかなのですが、バスに5分も乗ると多摩丘陵の面影を残す地形がそのまま残っている場所に出ます。宅地化がだいぶ進んできてはいますが、農地も保護されていて自然がかなり豊かに残っています。我が家はそんなところにあります。


我が家の周りには戸建て住宅が並び、コンビニ、スーパー、郵便局、ガソリンスタンド、ホームセンターなどがすぐ近くにあります。それでも、ゆっくりと10分も坂を上がっていくと見通しのよい小高い丘(我が家では「山」と呼んでいますが)に行きつきます。愛犬ハリーを連れて、我が家を出て、近隣のグラウンド/公園を抜け、坂道を登り、その丘を巡るのが定番の散歩コースです。


冬から春にかけての丘の上は花の競演です。まずは梅。紅梅、白梅が咲き誇ります。黄色い菜の花は青い空によく映えます。


桃の花もきれいなのですが、一度にすべての木の花を咲かせてしまうと育ちによくないとかで一本おきにつぼみの内に枝を切ってしまいます。





そして、桜。先陣を切るのは我が家の前の枝垂れ桜、次いでソメイヨシノ。丘の上の山桜も見事です。このあと、八重桜が盛りを迎えます。新緑の季節が近づくと、赤と白の西洋ハナミズキがバス通りの両側を彩ります。そして、やがてアジサイが梅雨の訪れを告げます。

花の季節を迎えると小鳥たちも美声を競い始めます。どの鳴き声がどの鳥なのかはわかりませんが、聞いているだけで心が和みます。


花が咲き、鳥が鳴き、半袖をタンスから引っ張り出す時期になると、夕刻、ぬる燗をつけたくなる誘惑にかられますが、それをなんとか振り切って、仕事が終わるまで我慢するのがこれまた妙に楽しい。だからこそ、花見のような《もう今日の仕事はなし!》と決めた日に大酒を食らってしまう。いけませんなぁ。

閲覧数:181回0件のコメント

最新記事

すべて表示

2つのリユニオン

もちろん偶然だったのですが、10月18日に立教大学英語会の同期会が、そして、翌19日に東京教育大学文学部英文科のクラス会が開催されました。うまく都合がつけられたので、その両方に参加しました。 立教大学英語会の会ですが、「同期会」と書きましたが正確にはわたくしたちの学年と一つ...

Comments


bottom of page