かねて予告してありました、大津由紀雄・江利川春雄・斎藤兆史・鳥飼玖美子 『英語教育、迫り来る破綻』 (ひつじ書房、171+iv pp.)の見本本が手元に届きました。
「ブックレット」ということで、岩波ブックレットような体裁を考えていましたが、なんと180ページの「大冊」となりました。これで値段が税込みで1,000円です。ひつじ書房の松本功社長の大英断です。1人でも多くの方々に読んでいただきたい、そういう版元と著者の思いがこもった本です。
この本の制作のためにひつじ書房は社をあげての体制で力を尽くしてくださいました。ことに、編集実務にあたった渡邉あゆみさんに感謝いたします。
以下、ひつじ書房のサイトからの引用です。
— 大学の入試や卒業要件にTOEFL等の外部検定試験を導入する案が、自民党教育再生実行本部や政府の教育再生実行会議によって提案された。しかし、もしそれが現実となれば、学校英語教育が破綻するのは火を見るよりも明らか。危機感を持った4人が、反論と逆提案に立ち上がった……。 ☆小学校英語教科化の問題点、白熱した座談会、関連年表なども収録。 〈目次〉 まえがき 「大学入試にTOEFL等」という人災から子どもを守るために 江利川春雄 もう一度英語教育の原点に立ち返る 斎藤兆史 英語教育政策はなぜ間違うのか —認知科学・学習科学の視点から— 大津由紀雄 【補論】 小学校英語の教科化 英語コミュニケーション能力は測れるか 鳥飼玖美子 座談会「英語教育、迫り来る破綻」 英語教育政策年表 4人組獅子奮迅録 あとがき 著者紹介 — 7月14日のコンパニオン講演会「英語教育、迫り来る破綻—みんなで考え、行動しよう!」を楽しみにしています。 http://oyukio.blogspot.jp/2013/05/blog-post_3703.html この本の著者全員が勢ぞろいし、みなさんと一緒に考えます。
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