7.14講演会についての感想などがネット上にたくさんアップされています。そのなかで、わたくしに関わったことで一点だけはっきりさせておいたほうがよいと感じたことがあります。
講演会についてのある報告中に、「(大津は—大津注)菅さんととにかく仲悪いんですね」とありました。わたくしが講演の中で教科調査官時代の菅正隆さんが果たした役割について述べた際、「関西のほうでわたくしの悪口を言っているようだが」という趣旨のことを(わたくしの講演口調をご存知のかたなら、容易に想像できるような調子で)言ったことを受けてのことと思います。しかし、文字どおりの意味なら、それは間違いです。個人的にはおもしろい人だと思っています。菅さんとは呑み仲間です。
では、どうして対立するか?と言われれば、それは立場が違うから。菅さんは辞めたとはいえ、(元)教科調査官、わたくしは在野の英語(言語)教育支援者。それだけの話です。菅さんは関西で、「また大津がものを言い始めたようだ。小英反対は墓場に入るまで続けてほしい」とか言っているようですが、あの人らしい、かわいいところです。事実、そのことはわたくしの前でも散々言っていますし、わたくしも菅さんの目の前で「菅さんはタヌキだからそのことばを額面どおりにとってはいけない」と言っています。わたくしが嫌いなのは菅さんのような人ではなく、もっと狡猾な人です。
ついでに、念のために書いておくと、ほぼ同様のことが直山木綿子さんとの関係についても言えます。教科調査官として直山さんに対する評価と直山さん個人に対する思いは別物です。個人としては、木綿子さんは純粋で、気持ちのよいかたです。
さらについでに書いておけば、こんどのブックレットにも書きましたように、わたくしの英語教育論および英語教育に関する行動は特定の政治イデオロギーによるものではありません。わたくしの主張の基盤にあるのはことばとその機能に関する理解、および、できるだけ理性に適った(合理的)思考をしようとする精神です。それ以外の爽雑物(たとえば、見栄)がまったく混じり込んでいないとは断言できませんが、できるだけ、そういったものを排除するように心がけています。 【付記】上記の「また大津がものを言い始めたようだ。小英反対は墓場に入るまで続けてほしい」という引用部分ですが、「墓場」ではなく、「棺桶」であったという指摘を複数の方からいただきました(^^)。わたくしの目の前で言っていた時には「墓場」でしたから、2バージョンあるのだと思います。いろいろなところで言っているようですので、ぜひ情報をください。機会があれば、結果をご報告します。いずれにしても、光栄なことです。
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